今季のテーマである“モダニズム”を体現するかのように、シルエットはシャープで幾何学的なラインから、ソフトなラインへと進化。ふんわりと丸く包み込むようなコクーンタイプのアウターウェアやクロップド丈のボマージャケット、裾の長さが前後で異なるオーバーサイズシャツ、ボリューム感のあるテーラードパンツなど、リラクシングなムード漂うウェアが次々と登場する。 サイドにスナップボタンを配したダウンジャケットは、ボタンをはずして動きをもたせることで程よい抜け感を演出。ディオール服 安いすっきりとしたフォルムのテーラードパンツと組み合わせて、コントラストの効いたスタイリングを提案した。 ウェアに彩りを与えるのは、バリエーション豊かなグラフィックだ。様々なモチーフやテクスチャーを織り交ぜた抽象的なラグプリントは、シャツやニットウェア、ポンチョなどに落とし込まれ、多彩なリズムを生み出している。 また、ポール・スミスを象徴するフラワーモチーフは、ジャケットやニットウェア、スカーフ、バッグなど多くのアイテムにあしらって、コレクション全体に華やかさをプラス。そのほか、トーナルカラーでエンボス加工したシグネチャーストライプや、ポール・スミスのアーカイブから着想を得た様々なチェック柄などを採用して、ブランドが歩んできた軌跡を強調させながら、今季のテーマを浮き彫りにした。